No.1--ぶらっとお出かけ--「三浦半島」

梅雨が空けたようだ。車のラジオから聞こえている。でも、空はまだ梅雨空のようにどんよりとしている。
窓を開けると、ムッとした空気が車内に入ってき
た。外はかなり蒸しているようだ。夫と三浦半島
をめざしている。今日は三連休の3日目で「海の
日」(7月18日)である。だから、「海に行く」と言う
訳ではないが、休みも3日目になるとさすがに出
かけてみたくなる。家を九時半に出できた。目指
すは横須賀。首都高から湾岸線に、そしてベイブリッジを通り、横横道路(横浜横須賀道路)に入る。空高く
そびえる新宿の高層ビルが霞んでいる。お台場の海も鮮やかな青には程遠く、灰色である。
右手にはフジテレビの金属的な建物が見える。ここ、お台場は数十年前に何が行われた場所なのか忘れてし
まう程である。巨大なホテルが並び、その間を無人のモノレールが走る。そして、ホテルの前には人造の砂浜
があり、まるで、未来都市のようである。そんなお台場を通り過ぎ、羽田空港を抜け、横浜の街を右手に見て、
まもなく三浦半島へと入っていく。横須賀ICで降りる。横須賀も暑い。そこから海沿いの道を走る。所々にある
小さな入り江では、海水浴を楽しんでいる子供たちの姿が見える。海はおだやかである。
観音崎にあるおしゃれなホテルでランチタイムとなった。海に面した窓は全面ガラスで行き交う船を楽しむこと
ができるので、私のお気に入りのホテルである。そのホテルの前が東京湾に入る船の航路になっているのだ。
荷物をたくさん積んだタンカー、大型の真っ白な客船、時に自衛隊の護衛艦、時間がのんびりとすぎていく。
ランチバイキングでお腹も一杯になったところで、半島の反対側へと車を走らせる。東京湾側と相模湾側では、
ガラっと雰囲気が違う。葉山や逗子、湘南と若者たちの海である。海にはウィンドサーフィンが風に揺れ、浜に
は色とりどりの水着をつけた若者が夏を楽しんでいる。途中、海を見渡せるファミリーレストランを見つけ冷たい
飲み物を注文する。海はキラキラと輝き、これから本格的に始まるそれぞれの夏物語を予感させる。
今日は私の夏の始まりである。
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