冬の恋人たち--軽井沢より

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zoom RSS No.9--「とんぼの湯」--冬の恋人たち(軽井沢より)

<<   作成日時 : 2005/07/04 09:53   >>

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中軽井沢駅から北へ500メートルぐらい行ったところに「とんぼの湯」はある。「星野温泉」といった方が馴染みはあるかもしれないが、古くからある温泉である。

以前に「太陽の湯」と呼ばれていた風呂があった

が、2002年に今の「とんぼの湯」に全面改装さ

れた。冬至の日に「ゆず」を大量に浮かべるとの

事なので、足を運んでみた。行ってみるとゆず湯

を楽しみにしていた人たちで大入り満員である。

中に入ると、そのゆずの量に驚かされた。桧で縁取られた開放感のある十メートル四方はあるであろう、大き

な湯船に隙間がないぐらいにゆずが浮いていて、柑橘系独特のすっぱそうな匂いが充満している。数えたらい

くつぐらいあるのだろうか。とても数えられる量ではない。湯船にそっと入ると、お湯はやさしく、体が包まれる感

じがする。前面の窓は大きく、夜の静寂な景色が巨大なスクリーンとなっている。

その日以降、仕事の帰りに、たびたび「とんぼの湯」に行くことになった。会社のある国立を夕方六時に出て大

宮で「あさま」に乗り、軽井沢に到着するのは、どんなに早く帰っても八時になってしまう。東京の八時であれば

塾帰りの小学生が歩いている時間で、まだまだ賑やかであるが、冬の軽井沢の夜八時は気温もマイナスにな

り、空気がコチッコチッと音を立てて端から徐々に固まっていくような感じである。朝までには全面空気が凍りそ

うな勢いである。そんな寒さの中、軽井沢駅前に止めている車に急いで乗り、帰宅途中にある暖かいお湯を目

指して一目散である。イベントのない平日の「とんぼの湯」は人も少なく、ゆっくり入ることができるのも気にいっ

ている。全面ガラス窓の向こうにはやはり十メートル四方の露店風呂があり、大きな岩が所々に配置され、複

雑な形を造形している。ひんやりというよりも肌に突き刺すような冷気の中、暖かいやさしいお湯に体を沈める。

至福の時間である。混んでいる電車や、長い通勤時間の事なんかみんな忘れ、軽井沢に住んでいてよかった

と感じる。空を見上げれば、満月である。うさぎも生きているように鮮明に見える。別の角度にはオリオン座も見

える。鼓(つつみ)の形を見つければすぐにわかる。すぐ右下横には「ウルトラの星」M78も見える。とにかく、

星の数がすごい。そんな夜空を独り占めしながら露天風呂で子一時間過ごし、体の冷えないうちに我が家へと

急いで帰る。気温はすでにマイナス六度をさしていた。

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